ビール会社のサラリーマンとして、飲食店や酒類業界の経営者の皆さんと約20年にわたり「飲みニケーション」してきた越川康晴(こしかわ・やすはる)富山2区総支部長。自民党と官僚に社会が牛耳られていると気づき、一石を投じたいと政治家を志すようになったきっかけについて話を聞きました。

サラリーマン生活で感じたこと

 人口減少や若い人たちがお酒を飲まなくなったこともあり、勤務していたビール会社は効率化を進めてきました。工場の海外移転や、酒税との関係もあり製品の多様化などの企業努力も行っていました。企業で働いていた時は、日頃の生活で精一杯でしたが、次第に「一生懸命、皆さん働いているのに給料は上がらない、国力もなくなっている」と疑問を持つようになりました。あまりにも急激な規制緩和や弱肉強食の経済政策、すなわちこの間の自民党と官僚による統治を変えなければならないと思うようになりました。私の地元の魚津市にもかつては工場があり、商店街にもにぎわいがありましたが、東京目線の「上からの政治」によって、地方は衰退してしまいました。

 生産拠点がグローバル化する中で円安になったこともあり、輸入に頼る経済政策を転換しなければなりません。「自分たちのものは、自分たちでつくる」という発想で、競争重視の農林水産政策を転換し、食料自給率を上げるためにも農林水産業や地場産業への支援を行っていく必要があります。特に富山は自然資源に恵まれていますので、可能性を引き出していきたいと思います。

ストップ! 上から目線の政治

 最近、生活が苦しいという声をたくさん聞きます。食料品や燃料代の値上がりだけでなく、先日、床屋さんに行ったのですが、原材料費が上がったので、値上げせざるを得ないと聞きました。また、10月からインボイス制度が始まるので、今まで免税業者だった方が徴税されるため、廃業を考えているとの声も聞きました。

 私は「ストップ! 上から目線の政治」と訴えていますが、その根本姿勢は「暮らしに笑顔を」ということです。しっかり働いたら、しっかりとお給料をもらえて、笑顔のある社会。人権が守られて、国際的にも尊重される国づくりを目指していきたいと思います。富山県は旧統一教会の影響も根深い自民党王国ですが、草の根の方々のご意見に耳を傾けると、現状に満足していない、もっと良い暮らしをしたいとの声を多く伺います。

 私の地元の魚津市は、「米騒動」発祥の地です。第一次世界大戦による米価高騰に苦しんでいた魚津の女性たちが声を上げた結果、時の政権は退陣を余儀なくされ、「平民宰相」原敬が誕生することになりました。そうした歴史を持つ富山2区の地から、政権交代を成し遂げるべく、皆さんと声を上げていきます。

1.jpg
少林寺拳法正拳士5段の資格も保有する、こしかわ総支部長。