西村智奈美幹事長記者会見

2022年5月17日(火)16時28分~17時07分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/7j0AoZ-g-eY


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○第49回常任幹事会を開催

【幹事長】
 本日、常任幹事会が行われまして、今週は定例外ではあったのですが、参議院選挙も近くなってきているということで、候補者擁立等の動きもありますので、きょうも開催させていただきました。
 まず、冒頭、常任幹事会の説明ですが、広報本部長から、先週もこの記者会見で、わかりやすい広報物を、特に議員立法を提出したときにはわかりやすいものを作ってPRをするというようなお話もさせていただいたかと思うのですが、先日開催した入管法の改正案について、こういったもの(広報紙号外)を作りましたという広報本部長からのお話がございました。
 政調会長のほうからは、政調に関する報告。特に、その中で補足といたしまして、参議院で沖縄の本土復帰50周年に関する決議がまとまらなかったと。我が党からは積極的な取りまとめをやっていたのだけれども、日米地位協定(見直しの検討)の文言が他党からの反対で入らなかったというようなことも追加で報告がありました。
 メインのところは、選対のほうから参議院選挙の推薦及び公認候補の上申がございました。まず選挙区では、秋田県選挙区・佐々百合子さん、新人で、推薦でございます。そして比例代表のほうで、栗下善行さん、新人でございます。もうひと方、堀越啓仁さん、新人でございます。以上3名の推薦及び公認内定の協議がございまして、決定されました。
 これがきょうの常任幹事会の報告でございます。

○補正予算案について

【幹事長】
 私から何点か申し上げたいと思っております。
 先ほど常任幹事会の冒頭挨拶でも代表のほうから企業物価指数等のお話がありましたが、25日から補正予算の国会審議入りという報道がありました。我が党は4月8日に既に緊急経済対策を示しておりますので、それから数えますと1カ月以上の時間が経過しています。余りに遅いと申し上げざるを得ません。
 また、その補正予算の中身については、半分以上が予備費の追加、上積みということになる見込みであって、財政の政府に対する白紙委任を求められるような内容になっております。これは財政民主主義を否定し、与党が議会を否定するような予算を認めたということかと思いまして、大変理解に苦しむところでございます。
 また、立憲民主党は物価高と戦って国民生活の安全を守っていくということの観点から、補正予算の審議時間は、しっかりと時間を十分に取りながら臨んでいきたいと考えております。あわせて、申し上げたような問題点などについて政府の誤りをただしていきたいと思っております。

○福島第一原発事故 帰還困難区域の一部解除について

【幹事長】
 二つ目は、福島の帰還困難区域で、福島県の葛尾村、こちらのほうの復興拠点区域の避難指示が解除されることになったという報道に接しました。県と村を含めた判断でありますし、尊重したいと考えております。
 この解除をスタートとして、帰還困難区域でのにぎわいを取り戻すための努力を、国や東電などが中心になって続けていくべきであろうと。そのためには除染を面として展開していくことが必要でありまして、そうすることによって居住可能な環境がつくられていくことになりますので、ぜひ除染を点ではなくて面でやっていかなければいけないと考えております。
 我が党としては、帰還を希望する人、全員が帰還できて、さらに産業再生を進めることで地域の復興を目指していきたいと考えております。そのためには、インフラはもとよりですが、生活環境の整備、それから魅力ある地域づくり、こういったものをしっかりと支援していきたいと考えております。

○子ども・子育て政策について

【幹事長】
 昨日ですが、自民党の議連が岸田総理に対して出産一時金の増額を求める提言書を提出したとお聞きしました。出産一時金の増額については、我が党がかねてから主張してきた政策でありまして、昨年の総選挙のときにも、出産費用の全国平均額まで引上げというのを提唱いたしております。自民党の提言も我が党の主張と実質的に同じになってきているということは歓迎したいと思います。
 本日、衆議院で「こども家庭庁」法案が可決いたしました。我が党は10年以上前から子どもに関する政策を一元的に所管する省庁の設置を提案してまいりました。児童手当の増額、高校の無償化なども同様でありまして、子どもに関する政策は明らかに我が党がリードしてきております。引き続き具体的な提案を行っていくとともに、国民にこうした我が党の政策能力をしっかりと説明していきたいと考えております。
 我が党のこうした政策については、国民の皆様からいただくご意見を含めてつくっております。党本部に対して毎週1000件を超えるご意見メールが寄せられております。ご批判のメールも数多くいただきますが、同時に、政策に関するご意見や要望もかなり具体的に数多く寄せられておりまして、先ほど触れました出産一時金の引上げもご意見の中にありまして、それから、フリーランスに対する支援、こういったこともやってくれというメールもご要望としていただいております。私たちが既に党として取り組んでいる政策と重なる部分も、いただくメールでは多いのですが、こうした国民の皆さんからのご意見というのは私たちの取組を強力に後押ししてくれるものでもありますので、大変ありがたいと思っております。いただいたご意見は、現在でも必要なものについては党内で共有しておりますが、今後は必要に応じてメディアの皆さんにも、こういうご意見がありましたということでご紹介したいと思っております。
 議員が地元で聞く声や、役員が地方出張などで聞く現場の声に加えて、本部に寄せられるご意見などを集約して、私たちの政策をより幅広く奥深いものにしていきたいと考えております。


■質疑

○参院選に向けた取組について(1)

【毎日新聞・宮原記者】
 きょうの臨時常幹について、参院選に向けた公約とビジョンの話合いが行われていたかと思うが、どういった内容があって、どういった意見があったか。おっしゃれる範囲でお願いしたい。

【幹事長】
 おっしゃっていただいたように、ビジョン懇談会(持続可能な社会ビジョン創造委員会)の取りまとめと、参議院選挙公約案について、常任幹事会の皆さんにお示しして、いろいろなご意見をいただきました。柱立てについては大きな何か修正すべきというご意見はなかったかと思いますが、具体的な書き方とか表現ぶりなどについて、さまざまなご意見がありました。
 ビジョン懇談会の取りまとめは、今週金曜日に代表の記者会見時に発表させていただきたいと考えております。
 参議院選挙公約については、またその後ということになりますが、こちらのほうはもう少し意見交換あるいは修文等々が必要かと思いますので、時期について、今、いつというふうには申し上げることができません。

【上毛新聞・斎藤記者】
 今回、群馬出身の堀越啓仁さんが比例で公認候補として出馬されるということだが、この方は元衆議院北関東ブロックの元職の方だと思うが、今回比例で参院選ということで、どのような意図があったのか。あとは期待することを教えていただきたい。

【幹事長】
 堀越啓仁さんは前衆議院議員として衆議院でご活躍されました。その後、地域、あるいは日本全国で、主に動物愛護の関係などで活動していらっしゃって、今、全国を回りながら集会をやっておられるのです。講演会と申しましょうか。私も具体的にその場に居合わせたことがないのでどういう雰囲気なのかというのは少々掴みかねるところはあるのですが、そのような形で全国を回っておられると。中には選挙に行ったことのない方も参加してくださるということで、非常にやはり自分たちの暮らしと政治が近いということを自分の存在を通して感じていただけているのではないかと、ぜひこの力を参議院選挙で立憲民主党の比例代表の候補者としてやりたいというご本人からのお気持ちもあり、また、私たちとしても堀越さんのそういった動物愛護などを中心とするいろいろな政策をぜひ国会の中で生かしていただきたいというふうに考えて、本日、公認で擁立するということになりました。
 ですので、全国で私たちが今まであまりリーチできなかった層にも、堀越さんの言葉を通して、政治、立憲民主党の政策とつなげてくれるのではないかということを期待しています。

【上毛新聞・斎藤記者】
 有権者への訴求力を期待ということか。

【幹事長】
 はい。

【朝日新聞・藤崎記者】
 山形選挙区について伺いたい。野党共闘で戦ってきた国民民主の舟山さんに対して自民からの推薦の検討があるような報道が幾つか出ていると思うが、そういったものをどういうふうにご覧になっていらっしゃるか。立憲としての今後の対応の方針がもしあればお聞きしたい。

【幹事長】
 自民党が舟山さんに対して推薦を出すや出さないやという報道が、ずっと、かなり前からあるということは私も承知しています。ですから、今に始まった話ではないと思うのです。そういったことも含めて、現在、党本部、それから地域組織で協議をしているというところです。今の時点で何か結論が出ているということはありません。

【共同通信・池田記者】
 2点伺いたい。一つ目は、冒頭発言でもあった補正予算について。予備費の追加が大半だったりということで理解に苦しむという発言もあったが、賛否の対応について、これは反対の方向ということなのか。現時点でのお考えを伺いたい。
 別の話題になるが、参院選の候補者調整について。先週、共産党の小池書記局長と会談され、勝てる選挙区で優先して調整するということだったが、その後の調整状況。考え方を整理しなければいけないということだったが、整理できた考え方といったものがあるのかどうか。また、参院選までかなり迫ってきているが、いつぐらいまでにその形を、結論を出して構図を決めていきたいとお考えなのか伺いたい。

【幹事長】
 補正予算の賛否ということですが、審議に入る前ですので、今から賛否を言うという段階ではないということはぜひご理解をいただきたいと思います。
 参議院選挙の候補者調整ですが、まだ選対の間で、本当に議論のテーブルに着き始めたばかりだというふうに承知しています。ですので、まだ、どこでどうなったという形ではお示しできるものはありません。やはり与野党で1対1の構図にできるだけ多くの選挙区で持ち込んでいくということが、私は戦いにするために必要不可欠なことだというふうに思うのですね。ですので、いろいろな状況があって、皆さんから見ると客観的にここでというようなところも、もしかしたら出てくるかもしれませんが、それは両者の間のいろいろな話合いの中でそうなっていくことだと思っております。私も今、選対の調整状況を待っているところです。

【共同通信・池田記者】
 いつ頃までにというのはどうか。

【幹事長】
 今月中にはちょっと目鼻を立てないといけないのではないでしょうか。

【静岡新聞・青木記者】
 参院選の静岡選挙区について伺いたい。全国各地で擁立作業が佳境を迎えていると思うが、改めて静岡での対応というか検討状況を伺いたい。

【幹事長】
 静岡県のほうも、私どもの公認候補は今現在おりません。ですので、今この状況の中でどういうふうに対応するか、本部と県連・地方組織とで議論をしているところです。ただ、他方で、先ほどの山形もそうなのですが、山形も静岡も連合さんのほうが推薦を決定しておられるという状況はあります。そのことを私たちもよくよく踏まえながら今後検討をさらに進めていくということになります。

【静岡新聞・青木記者】
 その検討というのは、大体めどとして設定しているところはあるか。

【幹事長】
 めどとして決定していることはございません。

○竹島周辺における韓国調査船の航行について

【産経新聞・千葉記者】
 外交のことで伺いたい。島根県の竹島に関して、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の就任式が行われているときに、竹島の日本のEEZの中で韓国の国営企業が無許可で調査を行ったのではないかという疑いが出てきている。就任式には代表もメッセージを出されたり、枝野前代表や中川先生もお見えになって、こうやって関係改善の機運がちょっと出てきたさなかではあるかと思うが、このことに関して受け止めがあればお願いしたい。

【幹事長】
 我が党も枝野(前)代表と中川衆議院議員が出席しておりますが、林外務大臣も就任式には出席しているという中ですよね。報道されていることが事実であるとすれば、これはやはり、このタイミングでという問題はあるというふうに思っております。

○参院選に向けた取組について(2)

【神奈川新聞・三木記者】
 きょう発表があった参院選の比例区に関して伺いたい。今のところ合計11人ということで、現職4人、元職はおらず、新人7人ということになっている。これを合計何人ほどの人数まで持っていきたいか。そして、現職の議員からも、やはり比例区で出たいと、そうした声とかもあるのか。また、今後、元職や新人、それぞれ、男女比も合わせて、どういった顔ぶれで戦っていきたいと思うか。その辺りの考えについて伺いたい。

【幹事長】
 3月だったかと思いますが、全国幹事長会議をやりました際に、比例の候補者は20名を目標に擁立したいということで、選対委員長のほうから述べさせていただきました。なおかつ、女性の候補者を積極的に擁立しようということで、きょう皆さんにお配りした中に数字が入っているかどうかわかりませんが、ちょっとこれ表が古くなっていますが、現在選挙区のほうの公認候補者の女性比率は50.0%になっております。比例区のほうが少し、36.4%ということなのですが、できるだけこれを50%に近くできるように、今後も擁立作業に取り組んでいきたいと思っております。

【神奈川新聞・三木記者】
 20人ということで、まだ人数が足りないということだが、その辺り、今後どういった方々に立候補を促していくような形になるか。

【幹事長】
 先ほど決まった比例代表のお二人は、お二人ともそれぞれに専門分野と申しましょうか、ご自身としてのテーマを持っておられる方なのですね。堀越さんは動物愛護というふうに、私、簡単に紹介させていただきました。栗下さんは、表現の自由、こちらのテーマを持っておられるということで、できれば、やはりそういったふうにテーマを持っておられる方から候補として立候補していただく。そのことによって立憲民主党としても政策の厚みが出てくるし、実際に国会に来ていただいたときに、そのテーマを中心に、もちろんそのほかのことについても、取り組んでいただけるという期待がありますので、そういった方々を中心に私としては擁立をしていきたいと考えております。

【神奈川新聞・三木記者】
 神奈川選挙区に関して、今回合併選挙で5枠ということだが、今、お二人の方が立憲民主党から立候補される予定であると。そうした中で、さまざまな調査情報などによると、今の党勢ではなかなか、一本に絞らないと勝てないのではないか、共倒れするのではないか、そうした報道などもあるようだ。そうした中で、今後戦う上で、もしかしたら今後一本化などのお考えはあるか。その辺りについて伺いたい。

【幹事長】
 寺崎さんも水野さんも候補擁立の時期が非常に遅かったです。水野さんはゴールデンウィーク直前だったと思いますし、寺崎さんも3月の終わりだったですかね。そういう意味ではお二人とも知名度がない中でスタートを切られて、まだ走り出したばかりということですので、とにかく二人で活動をさらに進めていっていただいて、それぞれの掘り起こしをやっていただく。その先に何がしかの展望は見えてくるというふうに思っております。

○維新・岬議員の公選法違反疑惑について

【フリーランス・安積記者】
 維新の岬議員が経歴詐称の問題できのう謝罪ということになったが、きょうの玉木代表の会見で玉木さんは、辞職すべきだとおっしゃった。立憲民主党の直接の法的なつながりはないが、民主党時代などは古賀潤一郎さんが経歴詐称問題で辞職したということもある。経歴はやはり選挙をする上で、投票する上で有権者の判断材料になると思うが、これは謝罪だけで済む問題なのかどうなのか、ご見解をお聞きしたい。

【幹事長】
 議員の身分に関わることですから、発言することは非常に重たいというふうには思います。ただ、選挙公報に異なる経歴が書かれていたというふうにも聞いていますので、非常にこれは重たいものだと思っております。
 ご指摘のとおり、古賀さんが、あのときは学歴の詐称だったですかね、それで辞職をされたということがありました。そういったことに倣えば、ご本人は詐称の意図はなかったというふうにおっしゃってはおるようですが、しかし、意図があって詐称ということと、意図がなくて詐称ということと、私はあまり違わないと思うのですね。なので、私としても、ご自身の進退はご自身で判断されるべきではないかと思います。つまり、やはりそれだけ重いことであるので、辞職するというのが適当ではないかと思います。

○入管行政・難民問題について

【フリーランス・西中記者】
 前回の記者会見でも質問させていただいたが、きょう先ほど冒頭に、この「日本の難民制度を国際基準に!」というポスターというかチラシというか、それをきょうの幹事会で広報物として紹介があったというご説明があった。終盤国会、いろいろな法案も立て込んでおり、選挙に向けて、立憲民主党はこの法案についても行政のヒアリングとかをずっと重ねてこられたわけだが、行政監視という視点もあると思うが、幹事長ご自身やはり名古屋入管のウィシュマさんのケースをずっと国会でも質問されてきたり、いろいろな形でご発言されてきたということもあり、この広報をどういうふうに今後、終盤国会、それから選挙に向けてアピールしていくか。入管・難民問題はやはりなかなか選挙の広報になりにくい部分も思うが、どのように考えていらっしゃるか。もし今の時点でお考えがあればぜひお聞きしたい。

【幹事長】
 実は国際化というのは自分たちの社会の足元を照らす問題だと思うのですね。難民に対して、どういう扱いと言ったらあれですが、難民に対してどういう対応をするかということは、政府が国内・国民に対してもどういう扱い、対応をするかということの、言ってみれば同じ視点で見る一つのサーチライトのようなものなのではないかと私は思っているのです。だから、難民問題を軽んじるということは、これは国内の、国民に対する生活保障、そういったことも軽んじるということであるので、そこのところをしっかりと見るという点では、やはりこの難民問題というのは、まさに私たち、自分たちの問題なんだと。自分たちの暮らしの問題、命の問題なんだということを訴えたいと思っています。

【フリーランス・西中記者】
 今、政府はウクライナの避難民の受入れは官民挙げていろいろな形で取り組んでいるわけだが、その中で、この野党合同で出した法案の中身についてもやはり国会等でアピールしていく必要がある。生活保障みたいなことを含めて、国民の生活基盤、インフラにもつながるというところはあると思うが、こういったウクライナの避難民の受入れの状況が今進んでいる中で、この難民制度を国際基準にという問題をどのように今後取り扱っていきたいとお考えか伺いたい。

【幹事長】
 この法案(難民等保護法案・入管法改正案)をとにかく最大限PRしていきたいと思っております。これまでも、日本の難民行政、決して国際的には、国際水準になっているとは言い難かったものがあります。ですので、今回ウクライナからの避難民の方をどのように受け入れるか。それを、言ってみれば一つの契機として、日本の難民行政、これも全体的に見直していく。国内に入って来られたときも、生活保障、子どもの教育の問題等々も含めて、しっかりと対応できるようにしていくということは、これは私たち自身の訴えとして強力にPRしていきたいと思っております。

○参院選に向けた取組について(3)

【「FACTA」・宮嶋記者】
 きょうの臨時開催は、基本的には持続可能ビジョンについてオーソライズという趣旨だったのか。この間、「生活安全保障」とスローガンを打ち、今度はビジョンだが、これ自体の扱い。これは政調がやるが、要するに47歳でロスジェネ世代でもある「泉ビジョン」というような形で、何かそういう大きなものになって、その後に公約が出てきて、前回広報戦略を間違ったと思うが、その3段階ロケットで浸透させていこうというような、どれぐらいの位置づけのビジョンになるのか。何かきょうも文字直しのようなことをされたようだが、泉さん一任みたいになって、どのような形のものになるのか、少し教えていただきたい。期待していいものかということを伺いたい。

【幹事長】
 ビジョン懇談会で取りまとめをする内容は、言ってみれば中長期的な、この国のあり方であり、来週以降に公表予定の参議院選挙公約の考え方としてのバックボーン。そういう位置づけになります。
 それを、ビジョン懇談会での取りまとめをバックボーンとして、参議院選挙の公約が来週以降出てくるという、こういう位置づけになってまいります。
 「生活安全保障」というキーワードが一番最初に出ていたわけですが、全てが何か一つの線としてつながっておりますので、ぜひそこはご理解いただければ幸いです。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 もう一つ伺いたいのは、この間、読売の世論調査でしょうか、やはり野党の人気がないし、立憲も4%というようなことが出ていたが、それに対する危機感というのはあったのかなかったのか。
 それから、発信力があるという意味では、菅元総理が大阪担当となり、ややゴシップ的な報道になる可能性があるように感じてはいるが、逆に言うと野田さんとか岡田さんとか玄葉さん、経済政策で言えば江田さんとか、やはり立憲には発信力がある方がいると思うが、なぜ菅さんだけが大阪担当で任命して、なおかつ、言ってもいいのでしょうが、維新は自民党より右翼的だとか、それは菅さんの考え方はいいのかもしれないが、この時期に政権与党と向き合わない野党第1党というのは一体何なんだろうかというのが私の率直なイメージだ。本来戦うべきは、やはり第1党は与党に向き合うものだと。何で野党の中でそういうことをしていないといけないのかというのは率直な疑問だ。これからそういう立憲の有力者というのはどういう形で今回の参議院選挙で活躍されるのか、お考えがあれば伺いたい。

【幹事長】
 ありがとうございます。
 最初のほうが、支持率ですね。支持率は低い現状で、私たちも大変危機感を持っております。一喜一憂せずに、やるべきことをきちんとやって、参議院選挙を戦い切りたいと思っています。
 それから、私たちは野党第1党ですので、やはり国会の中できちんと行政監視をして、与党がやっていることに「だめなことはだめ」「いいことはいい」と、こういうふうにやはり言っていかなければいけないと思っています。ただ、維新の会の現状を見ておりますと、一時的に今、何かちょっとちょっかい出し合いっこみたいな感じになって、お互いに幹事長同士がやり合っているようではありますが、これまでの維新の会の政策を見ると、やはり自民党のアシスト、なおかつ、もうちょっと言えば、自民党よりももう少し右寄り、右のほうの政策を訴えていることが多いと思うのです。ですので、そういう意味でも言うことは言っていかなければいけないということで菅さんは発言されているのだと思いますし、私も本当に、維新の会が仮に野党第1党になったら、保守的な二つの政党が政権をかけて争うということになるだけであって、日本の政策・政治についてオルタナティブが示せるという状況には決してならないと思っております。ですので、私たち立憲民主党が野党第1党として頑張っていかなければいけないということだと思っています。

○「顔で選べば1番」維新・石井議員発言について

【テレビ朝日・相沢記者】
 維新の関係で伺いたい。おととい日本維新の会の石井参院議員が、参院選栃木選挙区に立候補予定の女性候補の事務所開きの挨拶で、女性5人が出るが顔を選んでくれれば1番を取るのは決まっているなどと、候補予定者の容姿に触れる発言をした件が報道されているが、この受け止めと、藤田幹事長はこの件について本人に厳重注意としたが、この対応について十分だとお考えか伺いたい。

【幹事長】
 大変私も憤っております。報道で伺ったところによれば、石井議員は謝罪をする中でも、さらに何かこう、若い議員であるということをアピールしようとして若いから見た目がいいんだというような文脈でも物をおっしゃっているようなのですね。これほど有権者をばかにした話はないと思っております。
 維新の会も、こういった方を比例の候補者として擁立するということでは、見識が疑われると思っております。ですので、厳重注意では全く足りないと思います。