岡田克也幹事長は5月16日、国会内で会見を開きました。冒頭、隔週開催の常任幹事会後に開催している定例の幹事長会見に加え、選挙も近くなり選挙関連の情報を伝えること増えることから毎週開催すると述べました。

 同日、鈴木財務大臣の不信任決議案を衆院に提出したことについて、防衛費増額の財源確保法案を巡り(1)5年で43兆円に増額すること課題を極めて説明不十分なまま採決しようとしている(2)1兆円の増税も十分な説明がされておらず、そもそも1兆円の増税で収まるのか(3)5年以上先も見据え、この考え方で持続可能なのか十分な説明がされていない――ことを挙げ、いい加減な法案を出してきた財務大臣の責任は重いと述べました。

 少子化対策の財源を巡り、政府と与党で明らかな違いがあると指摘。自民党の茂木幹事長は既存の保険料収入の活用を挙げている一方で、加藤厚生労働大臣は現行の保険料を他に使う余地はないとしており、「言うことが全く幹事長と担当大臣で異なっている」と指摘。国会閉会後、骨太方針の詰めの段階で財源の方向性が示されるのではないかと見解を示し、国民にとって非常に重要な負担の問題を「今の段階で財源について申し上げるのは適当ではない」とする岸田総理の姿勢も批判しました。

 LGBT法案について、自民党が了承したこと受け、「内容的にはわれわれは全く理解しがたい、改悪」「超党派で合意されたものから、大きく後退している。そのことについて何の説明も受けていない」と述べました。岡田幹事長は「超党派で合意したものを国会に提出し、しっかり議論していきたい」「一旦、超党派で合意されているので、与党も含め皆さん賛同していただけるものだと思っている」と述べました。

 同日開催した「性被害・児童虐待」国対ヒアリングについて、現行の児童虐待防止法の課題について議論していきたいと述べました。

 記者から、財務大臣の不信任決議案に関連し、本日、維新・国民・有志の会が会談し決議案に賛同しない旨一致したことついて問われると、「必要なものはしっかりやっていきたい。貫いていきたい」「多くの野党が増税には反対している」「粛々と採決に応じてしまっていいのか、議論は尽くされていない」と述べました。

 泉健太代表が昨日のテレビ番組で、維新・共産と選挙協力をしない旨の発言をしたことを受け、これまで大きな塊を目指すと発言していた岡田幹事長に、引き続き大きな塊を目指すのかと聞かれると、大きな塊で念頭においているのは国民民主だと述べ、維新については、国会内で合意できる案件は進めていくが。選挙ではライバルであると一貫して言っており、今も認識は変わらないと述べました。他の政党については、お互いにメリットがあれば調整を追求してくことは幹事長として役割はあると述べました。