長妻昭政務調査会長は6月8日、国会内で会見を開き(1)マイナンバーカードに関する不祥事(2)政府の骨太の方針について(3)官僚の体制変更の提言(4)LGBT理解増進法案(5)入管法改正案――等について発言しました。

(1)マイナンバーカードに関する不祥事
 マイナンバーカードの使用をめぐるトラブルが多発していることから、長妻政調会長は「全件調査をしてほしい」と求めました。基礎年金番号とマイナンバーの紐づけを間違えてしまうと「年金も違う人に振り込まれかねない」と懸念し、政府に対し「誤りがないかお願いした」と述べました。また、来年秋に保険証をマイナンバーと一体化することについて、「いったん立ち止まるように政府に要請に行く予定だ」と明かしました。

(2)政府の骨太の方針について
 今月に発表予定の政府の骨太の方針について「異次元の少子化対策は抜け落ちる、そして給食費の無償化も明確なものがないということで、あれだけ予算委員会で骨太の方針で示すと総理は言っておられましたけれども示さないということで、具体的な事を言わずに解散に突っ込んで総選挙というようなことは非常におかしなことではないか」と指摘しました。

(3)官僚の体制変更の提言
 今日の次の内閣で官僚のやりがいを取り戻すための体制変更の提言として、優秀な人材を確保するための6つの課題と13の解決策を示すことを説明しました。また、天下りを規制する法案を明日に日本維新の会と一緒に提出する予定だと話しました。天下りの実態調査についても「今国会の回答が危ういと声も聞こえてくるのでしっかりと出してもらいたい」と述べました。徹底的に政府の無駄をなくすことがされていないと指摘し、「税金の無駄遣いにメスを入れるべきだ」と強調しました。

(4)LGBT理解増進法案
 LGBT理解増進法案について採決の動きが出ていることを取り上げ、「私たちは2年前の議連案が最低レベルのあるべき案であると提示しているので、しっかりと国民の皆さんにも理解いただいて、わが党案に支持をいただき賛同いただくことに全力を尽くしている」と話しました。

(5)入管法改正案
 今日、参院で採決予定の入管法改正案について、「立ち止まって私たちの党の対案をしっかり飲み込んでほしいと政府にはお願いしたい」と述べました。長妻政調会長は、「入管庁という規制をする役所が難民保護、人権保護をするのはなかなか両立しない。仕組み自体を変えていかないといけないのが対案の肝なので、何とか全面的に飲み込んでもらうように取り組みを進めていきたい」と望みました。