「立憲民主党国会レポート2024」発刊にあたって 私たちが政治の信頼を取り戻す
立憲民主党 政務調査会長
長妻昭
「立憲民主党国会レポート2024」では、この1年間のわが党の取り組みをご報告しています。
「人へ 未来へ まっとうな政治へ」――。
私たちは、この旗を掲げ、多くの議員立法を提出(詳細 資料 立憲民主党が取り組んだ議員立法)し、政府提出法案についても数々の修正を勝ち取ってまいりました。立憲民主党の取り組みの成果は、第2章、第3章をご覧ください。
特に深刻なのは、自民党裏金事件が発覚し、政治から信頼が失われたことです。「信なくば立たず」の言葉通り、外交・安全保障も物価高対策も少子化対策も、すべて国民の信頼がなければ前に進めることはできません。
カネにゆがめられる政治を変える
今、私たちの最大の使命は、政治の信頼を取り戻すことにあります。「政治とカネ」の問題の本質が「カネの力で政治がゆがめられる」ことにあることを理解しなければなりません。
企業や団体からの献金、政治資金パーティー券の代金として、政治に流れ込む莫大なカネが予算や法律を左右しているという問題です。
私は議員としてカネの集まらない分野が冷遇される現状をいやと言うほど見てきました。
少子化対策、教育・研究費予算、非正規雇用・格差対策、新しい産業育成――。どれも日本が先進国に後れを取っている政策です。それぞれに共通しているのはカネが集まらない分野であるということです。
私たちが目指すのは、カネの力で歪められず、真に必要なところに予算や法律の手当がなされる政治です。これが、まっとうな政治、です。
まっとうな政治のために闘い続ける
私たち立憲民主党は、圧倒的な資金力のある企業・団体献金を政治資金パーティーも含め禁止する必要があると考え、法案を国会に提出しました。
その他、連座制と同等の制度の導入や政策活動費の廃止、旧文通費の公開など「抜け穴」を塞ぐ法案を国会に提出しました。(詳細 第2章 総務・政治改革、第3章 政治資金規正法等改正案))
全力を尽くしましたが、私たちの法案は成立させられず、与党の「抜け穴」だらけのザル法が成立してしまいました。
この悔しさを胸に刻み、政治に信頼を取り戻すために、私たちは、諦めず闘い続けます。明日の天気は変えられませんが、明日の政治は変えられるのです。
今後とも、立憲民主党に対して、ご指導をいただきたくお願い申し上げます。